第90話:営業業績向上と創造性を伸ばす
元来、企業は解決すべき問題の集合体であると言われてきましたが、今日の企業環境
下では、更に一層多くの問題が、より複雑な形で絶えず発生することが考えられます。
これらの問題に立ち向かうには、新たな創造性の取り組みが求められ、今日ほど創造性を発揮してその解決に立ち向かわなければならない時代はないといってよいのではないでしょうか。
今回は、営業業績向上と創造性を伸ばすについて述べてみます。
1)創造性活動のプロセス
創造力の発揮を促進するためには、創造活動のプロセスを知り、各段階におけるポインとについて意識した思考活動が大切です。
2)創造的思考活動
人は、発生するさまざまな問題に、データー中心に考える帰納的思考法、仮説からスタートする演繹的思考法、そしてアイディアやヒラメキの飛躍論理的思考法で対応しています。特に、演繹的思考法は、創造的思考が求められ、ますます必要とされる思考法といえます。
<創造思考と活動>
(1)発散と収束 (2)集中と熟成 (3)飛躍とひらめき、の思考を使い分ける
ことが重要です。
3)創造性発揮を妨げているもの
(1)メンタルブロック
創造性を発揮する場面で、それを妨げる要因として、3つのメンタルブロックがあります。人は、これらのブロック(壁)で心の自由度をせばめています。ブロックを打破することにより、創造性を伸ばすことが出来ます。
①認識のブロック
人は、ものごとを自分の見方でみる傾向があり、その見方に偏りがあることには気づきにくいものです。これが極端になると、独断と偏見に陥ることにもなりかねません。(物の見方が一面的)(よくみる、角度を変えてみる)
②文化のブロック
人が一緒に生活する集団や組織、社会には、固有・独自の価値観や行動様式があります。これらが認識・思考や行動の壁、すなわち、先入観や固定観念となり、創造活動は、この、目に見えない枠に縛られてしまいます。(~は、××でなくてもよい)(固定観念や決めつけから自由になる)
③感情のブロック
会議やアイデア発想の場などの発言の場で、他人や上司などの評価や反応が気になり、なかなか思い通りに発言できなくなるような心理的圧迫感を感ずることがあります。こういうネガティブな感情が創造活動のブレーキとなります。(マイナス思考、否定的に考える)(プラス思考でものをとらえる)
(2)創造的思考を阻むもの
①他の体験を活用しない…………先入観、偏見に捉われすぎる
②既成概念に縛られる……体験の中から論理化された既成概念に捉われる
③感情にとらわれる……否定的自己暗示が働くことが多い
④常識だけで判断してしまう…常識的な判断にとらわれ問題の表面を重視してしまう
⑤問題を繁雑にする……問題の本質と影響(原因)とを混同する
⑥知識の未熟さ……一般的な知識の未熟さ
などがあります。
これらの創造性発揮を妨げているものを知り、創造性セルフチェックをして、克服していくことといえます。
御社の営業職場の創造性を伸ばすはいかがですか。
そのしくみづくりから運用、機能化への取り組みはいかがでしょうか。
最後までお読みいただき有難うございました。
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